●「素子の働き」もアーキテクチャの要素として考えておく必要がある。
アナログ回路では次のような「素子の働き」が知らている。
電流源
Gm
アクティブロード
バッファ
ブートストラップ
帰還
温度補償
基準電源
など、アンプの各必須要素や、
カップリング、デカップリング
・典型的にはキャパシタでインプリ
・インダクタや、Rでも成り立つかもしれない(回路を示す、キャパシタとの双対性を考察する)
といった、回路全体の性能に作用する要素や、
終端(送信端、受信端)
線路
といった、信号伝送における働きをもつ要素がある。
これらはいずれも実装される回路そのものではなく、「素子の働き」であり、これらの「素子の働き」を表象したシンボルをつないで回路図が作られることを理解すること。そうすれば、自然にアーキテクチャ思考ができるだろう。
課題:フィルタの構成要素をこのように「素子の働き」で特徴づけて分類・説明できるとよい。
課題:素子の働きに必ず付随する現象としての電力損失をアーキテクチャレベルで理解すること
具体的な課題:D級アンプで、スイッチング素子のOn抵抗が電力損失に効くということが腹落ちしにくい。特にCR回路の充電されたエネルギーと消費したエネルギーは等しいことを聞かされたあとは、On抵抗値はどうでもよいと思ってしまうのではないか。