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プログラム(4)いろいろな記述テク

●基本コンセプトを「穴埋め問題」で記す

お話ベースの作文は抽象的になってしまいがちで、「で、何?」となる危険性大。

一案として、伝えたい基本コンセプトは、穴埋め問題として提示し、「これがわかるようになること目標にする。具体例を活用して勉強する」とすれば、コンセプトと勉強のしかたを同時に伝えられる(本来、不可分だったかもしれない)

例:

回路素子の特性として(電圧)を(電流)の値で割った値を(抵抗)または(インピーダンス)定義する。(抵抗)が定数であるとは(電圧)と(電流)が(線形)の関係にあることを示すが、それは(理想抵抗)というべきもので、実際の(抵抗)は完全には当てはまらない。(比例)しない成分を(非線形性)と称し、数式的には、(比例)項に(高次)の依存性を持つ項を加えて表現することができる。このように表現された(非線形性)を表す項の(係数)に基づいて、(歪率)などの回路の非線形特性を計算することができる。もちろん厳密に解くことはほとんどの場合は困難であるが、大切なことは適切に(近似)をすることで(係数)が(歪率)にどのように影響するか明確にすることである。

●ツールの位置づけを口酸っぱく語る

・ツールとは「公式」と同じ位置づけである。

・公式は数値を適切に代入すれば、その公式が想定している範囲で答えが出てくる。ツールも適切に使えばそのツールが想定している範囲で答えが出てくる。エンジニアはその答えを解釈し、妥当性、合目的性を論じることが仕事である。妥当性を論じるには基礎の知識、合目的性を論じるにはシステム仕様の理解が必須

・ツールの種類は大きく分けて図面ツールとシミュレータがある。

 ・設計論は図面ツールにインプリされる 動作理論はシミュレーターにインプリされる

 ・これらが統合された環境として提供されることが多いが、この2つがあることは知っておくこと

・エンジニアはそれらを使いこなすことが必要。使い方に合わせて、その基礎も習得することは前提とされている。

 ・そこを外して基礎を知ってない状態でツールに触ると、いわゆる「ツールに使われてしまう(=振り回されてしまう)状態」に

 ・それが何故いけないのか?設計結果の妥当性を説明はツールはやってくれない

 ・逆に、基礎を踏まえて説明可能な結果を出すためには、ツールは正確に使う必要がある。(公式は正確に使わねばならないのと同じ)