●講座タイトル例
・回路アーキテクトのためのアナログ技術信号技術 (デバイスの話やノイズの話も含む)
・信号論と回路技術
・物理情報論と回路技術
・電磁気と信号論はエレクトロニクスアーキテクトの基礎
・電磁気と信号論は回路アーキテクトの基礎
●メディア
解説 資料Only ー ブログ形式
解説 Narrative ー Youtube
演習 資料Only ー Udemy
●教授要目選定方針
アーキテクチャーで必要な「読み書きそろばん」を教える
読み:回路図を読む
書く:回路図を書く
そろばん:解析・計算する。特に、
・伝達関数式解き
・結果に語らせる上手な近似
・近似には常套手段あり
・テイラー展開は、公式集はもちろん使うことだが、導出もできれば毎回やって、地道に習熟度を上げていきたい。
●「xx向け」考
・「初心者向け」「中級者向け」云々は適切ではない。今のレベルで分類するのは情けなさを感じる。目指す姿で分類すべきである。
・具体的Taskで分けることも可能
・実回路の設計・Simする人、評価する人
・アーキテクチャを決める人
・独自分類はわかりにくいだけかもしれないので、逆に「上級とは」「中級とは」の定義を明示し、その入り口を準備することを「初級」とする
・例:中級は、担当ブロックを設計し問題個所を治せるようになることを目指す
・問題個所は使ってみて発現する。
・使うためにはシステムがわかっていないといけない
・システムとは担当ブロックの1階層上であり、担当ブロックを使って、ある目的を達成するために構成した回路のことである。
・担当ブロックは、は例えば仕様書項目でモデリングされており、モデリングされた性能を実現することによってシステムに貢献している。この関係性は「アーキテクチャ」といえる(わかりにくいが、こここそ伝えたいことである)
●語り方
・基礎事項は、それを語るのに適切な文脈で。語る時には、隣接概念を見据えて深掘りする。
・EMANみたいに1人称で語る。受講者もいつかは1人称で語れるようになるようにする(特に演習)
・単なる式変形なのか、式に何かを語らせているのか(なぜそうするのか)の違いを明確にするような表現が必要
「式解き戦略」について何も説明なしに、「・・となる」はダメ (情報理論(今井)の7章でこれが目立つ)
●資料の記述スタイル
・担当者目線。 「仕事のお手本」となるようにする。
・聞く人がいつかは「設計」で使うようなスタイルを堅持。今風の、目立つこと、インパクト重視のマテリアルにはしない。
・システムの動作事例以外は動画不要。
・物理的なダイナミズムのビジュアルが必要ならば、動画サイトを紹介すればよい。
・いざCAD入力の手前までの指南 (「CAD入力する前の回路設計業務」・・と、いいつつ、味見Simは否定しない。むしろ積極的に使うべきこともある。その場合はプログラミング言語も使う。Pythonなど・・・もう皆さんやってるだろうな)
●研修の場でのサイエンスコミュニケーション
特に日本の企業の新人研修は、教える立場の人のレベルや知識範囲が教わる立場の人全体とマッチしていることはない。教わる立場の人のレベルが千差万別であることを許容している。
ならばツカミとして、何をどう話すか・聞くかを決めていく明示的、暗黙的なコミュニケーションがやれるとよい。これは何も講師と受講者との間だけの話にしなくてもよい。
昔やっていた、以下の2つは該当するはず
・「xxx知っている人は手を挙げてみてくれますか?」
・アクションラーニングっぽく、教え合うような時間を設けた
・新人が、自分の同期とコミュニケーションする体験。冒頭の自己紹介や理解度の共有の会話で、上記「ツカミ」は満たせていたのではないかな。(「実習」というだけだったかもしれないが、座学やせいぜい演習止まりの講義スタイルからは一歩前進しているだろう。あのスタイルの、ファシなら、すぐ請負可能だ)
「興味の持ち方」を示すことができる。サイエンスコミュニケーションとは結局そういうことなのではないか。