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1.工学と情報とシステム

・「工学の基礎」のコアとして必要なもの
 ・物理現象とその記述(数学または数学に準ずる手段)
 ・システムをとらえる流儀(論理、数学)

⇒これらの知識があれば、あるシステムから次のシステムへ渡り歩く時の武器になる。エンジニアとして幅を広げるのに必須

・物理現象とは? 
 ・電磁気学(話すと長い。様々な比例関係/電荷保存/エネルギー保存)
 ・それをシステマティックに取り扱うための回路理論 (この段階ではシステムではない)
 ・量子力学、統計力学
  ・それをマクロスコピックに取り扱うためのデバイス理論とそのデバイス理論を回路理論に組み込むための工夫(デバイスモデリング)

・システムとは 
 ・複数の物理現象が相互に関連を持つ時、その構成要素と、振る舞いと、それによってもたらされる外部への作用、これら全体を実在のものとしてくくるための概念
 ・主に、システム枠組みは線形代数、論理で記述、振る舞いは微分積分(離散系の場合は差分、Σ)で記述される

(蛇足1)

典型的なAmazon書籍レビューとして、例えばエレクトロニクス関連ならば、「数学がわからないと回路がわからないので初心者向けではない」とか、逆に「数式だけ書いてあってそれがどんな物理現象に対応しているのか説明されていない」といった調子のものが散見される。これらは、学習対象と物理と数学が三位一体でなければいけないことが理解されていないことの証左である。出版側は、物理も数学も平易に記述することに努めるとともに、学習者も三位一体で身に着ける覚悟が必要。

(蛇足2)

・システムズエンジニアリングというのが流行っているらしい
 ・ブロック図が出てくる(フローチャートを90°回転しただけか?)  ・ 
 ・線図は「価値/意味」を表現したもの。「情報」と等価

(話は飛躍)

・以上を踏まえ上で、人間の関わりを考える。
 ・人間は意味を見出そうとする。意味を探し出す対象として物理情報という概念が立ち現れる。
 ・そのままでは情報量が多すぎてとても使いにくいので、情報量を縮減するため量子化して取り扱おうとすると、論理という概念が立ち現れる。
 ・情報のやり取りにおいて、信号と言う概念が立ち現れる。
  ・信号は物理量そのものだったり、記号化したものだったり、記号を物理情報に乗せたり、それを上位階層で再度記号化して別の物理に乗せたりいろいろ。