プラント制御系にて構成される、多数のセンサ+センサ関連信号伝達手段と制御装置からなる部分を「計装システム」と称する
★構成要素
・多数のセンサ(圧力計、温度計、流量計)、アクチュエータ(弁)
・シグナルコンディショニング=センサ、アクチュエータと制御装置を関係づけるための電子回路であって、以下の作用の組み合わせ
・信号の増幅
・オフセット加算
・インピーダンス変換
・絶縁
・冷接点駆動
★多変量制御
「シーケンス」と称する、所定の論理および順序でスイッチ、弁、機構で構成する開閉手段を制御する
シーケンスに組むことで、異なる物理実体に対応する変量間の干渉を低減することができる。状態方程式上は、状態遷移行列が対角に近づくといえよう
類例:多気筒エンジン、スイッチトキャパシタ回路
★蛇足(気づき)
大方の制御システムにおいては「シーケンス」という概念が、線形システムの上位に君臨する。ところがPWMのスイッチングのように線形システムを構成する要素にもなり得る点が面白い。
★さらに蛇足(ここじゃないところに書くべき)
歪率と消費電力のトレードオフを考慮した結果「線形回路で低ひずみを追求するのをあきらめてPWMにする」という戦略とする場合には、以下を留意。
一般に、PWMを選択すると、パルスの立ち上がり立ち下がり遷移や、遅延の非対称性があからさまに歪に化ける。これまでにはなかった現象に悩むようになったと思うかもしれないが、そうではない。いわゆる「線形回路」の大振幅動作においても、これらの非対称性は存在していたから歪が発生したのである。周波数特性としてキャラクタライズしたければDG,DPを使うことができるだろう。